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07.塗装工程の種類と工程の詳細

7-5.鏡面塗装(クローズポアー仕上げ)
 

鏡面塗装(クローズポアー仕上げ)とは木材の導管を完全に埋め、塗装面をガラス状に仕上げたものである。
鏡面仕上げの中塗りには、不飽和ポリエステル樹脂塗料を使用することが多い。また、導管の浅い木材に塗装する場合は、ウレタンサンディングでの鏡面塗装も用いられている。
この仕上げの特徴としては木質感はまったく無いが、塗膜の厚みが、深みとなって表現され独特の高級感のある美しい仕上げが可能です。

【クローズポアー塗装塗膜断面図】

【失敗例:クローズポアー塗装塗膜断面図】

【クローズポアー塗装工程例と各工程の注意事項】

工程 ポイント
木地調整 素地のしみ、傷、接着剤のはみ出し、油、毛羽等の除去。
着色 目止着色時に導管を詰めることがポイント。
下塗り 下塗りは高粘度の塗料を無理に塗装せず、流動性を確保し導管のシールを第一義とする。シールが不完全な場合は、回数を重ねる。
中塗り 塗料の粘度に注意し、導管に流れ込むように塗装する。
肉持ちが足らなければ、回数を重ねる。

研磨 塗面が平滑になる様、均一に当てる。
カラーイング 補色については、上塗りに使う同じ塗料で、希釈を多くした低粘度の塗料に着色剤を添加することが望ましい。
上塗り 上塗りについては、最終仕上げで重要なポイントを占めており、ゴミ、ホコリ、レベリング、ツヤムラのない仕上げで、輸送中の荷ズレ性にも、気を配る必要がある。

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