11.塗装の問題と対策
11-4.工程毎の問題 -ウレタンフラット編-
原因 | 対策・処理方法 | |
---|---|---|
レベリング不良 | ①粘度が高すぎる ②乾燥が速すぎる ③シンナーの不適 ④外圧が高すぎる ⑤内圧不足 ⑥塗布量不足 ⑦カラーイングのレベリング不良 ⑧ブースの風量過多 ⑨塗料と被塗物との温度差 ⑩増粘 |
①粘度調整 ②リターダー添加、或いは粘度を下げる ③シンナーを変えてみる ④外圧を下げるか、内圧を上げる ⑤ガンを絞りすぎていないか、オーバースプレーによるものであればリターダー添加 ⑥内圧を上げるか、運行速度を下げる ⑦内圧、粘度、運行速度により調節 ⑧エアーダンパー等で風の調整 ⑨塗装場に塗料を入れ塗料温度を調整する ⑩粘度チェックをこまめにする |
艶消しムラ | ①塗布量オーバーによるズレ ②被塗物との温度差 ③塗布量不足 ④撹拌不足 |
①外圧を上げる、或いは内圧を下げ塗出量<霧化エアーにする。低温時は粘度を高めに、シンナーは早い物を使用する ②塗装現場に塗料を入れ塗料温度を調整する ③適正な塗布量を確保する ④塗料の配合は規定どおり行い、攪拌は十分に行なう |
艶消し異常 | ①塗布量に差がある ②リターダーの過剰添加 |
①塗布量が多くなれば艶が出て、少なくなれば消える ②リターダーの添加は5~10%程度に抑える |
タレ | ①リターダーの過剰添加 ②粘度の低すぎ ③スプレーノズルの異常 |
①リターダーの添加は5~10%程度に抑える ②粘度は適正な粘度を維持する ③スプレーパターンの確認し、汚れや不釣合いがある場合は対処する |
白化 | ①高い湿度 | ①温度を上げる、一度の厚塗りを避ける、リターダーの使用 |
油分白化 | ①人体の油や金具の油 ②コンプレッサーからの油 |
①シンナー、中性洗剤等で前処理 ②オイルドレインのチェック、配管のチェック、斑点状の物 |