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02.木材塗装の基礎

2-2.木材塗装の特異性
 

金属塗装の場合、対象になる金属は、大部分が鉄とアルミであって、鉄素地には黒皮鉄板、磨き鉄板、燐酸処理鉄板、あるいは鋳物などの種類がありますが、木材素地の種類に比べるとその種類は遥かに少なく、また工業用の塗装仕様はそれぞれ一応確立されており、普及しています。
それに反して、木材塗装の場合、素地となる木材の樹種は極めて多く、これらをすべて同じように扱うことは出来ません。
同種の木材であっても、木取りの仕方によっては板目、柾目など素地表面の状態が多様に変化する物であって、同質とは考えられないからです。
また、1枚の板であっても木口面は細胞孔や導管の切り口が開いており、他の面に比べ、塗料や着色剤の浸透が極めて良いため塗膜ができず、濃色に着色される性質があり、これを防ぐには、目止め剤でこれらの孔を塞ぐ以外に方法がない等、木材の場合、同材でも同じ塗装ができない特性があります。

また、木材の性質上、含有水分の増減が影響して、温度・湿度の変化により常に膨張収縮を繰り返しています。
ここが木材が『生きている』といわれるゆえんではありますが、そのために木材用塗料は他の分野の塗料と比較して、特に基材が動くことにたいして留意しなければならなくなります。
その上で、木材固有の素地表面の状態(木理、杢、肌目)を生かした透明塗装が主体となっているために、他の塗装には見られない素地に対する配慮、及び精度の高い塗装技術が必要となります。

木材塗料の基礎

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